格安車検とKURUMAZAの車検は何が違う?|「検査に通す」と「整備までやる」の差を熊本市北区の整備工場が解説

「車検○万円〜」「即日仕上げ」。熊本市内でも、格安をうたう車検チェーンの広告は目につきます。一方でKURUMAZAの車検は、56項目の点検と整備を基本料金に含めた内容です。

同じ「車検」なのに、なぜ中身と価格が違うのか。結論から言えば、格安車検とKURUMAZAでは、車検のゴール設定が違います。前者のゴールは「検査に通すこと」、後者のゴールは「次の2年を安全に走れる状態にすること」です。

どちらが正解というものではありません。ただ、この違いを知らずに価格だけで選ぶと、後で思わぬ出費につながることがあります。この記事では、格安車検が安い理由と、KURUMAZAの車検との具体的な違いを、熊本市北区の認証工場KURUMAZA(ヨネザワモビリティ株式会社)が解説します。

監修:吉永 弘ニ(KURUMAZA サービス部課長/工場長・2級自動車整備士・自動車検査員)

そもそも「車検」の概念、合っていますか?

車検=車の整備、車検合格=2年間安全のお墨付き。そう思っていたら、どちらも誤解です。車検は「検査時点で保安基準を満たしているかのチェック」であり、車を良い状態に保つ「点検整備」とは別物です。

国土交通省は、検査(車検)と点検整備の違いを次のように説明しています。

  • 車検は、検査時点において自動車が安全・環境基準に適合しているかを、国が必要最小限チェックするもの
  • 車検は、車検証の有効期間内の安全性を保証するものではない
  • そのため、日常点検・定期点検整備の実施がユーザーの義務として法律で定められている
  • 車検に合格したからといって、点検・整備を省略できるわけではない

つまり法律の建前では、車検はあくまで「検査」。車のコンディションを維持する責任は、ユーザー自身にあります。自家用乗用車なら、1年ごとに29項目、2年ごとに計60項目の定期点検整備を行うことになっています。

当社の現場感覚でも、「車検は簡単に通るもの」と思っていらっしゃるお客様は年々増えています。 この前提を知ると、格安車検の仕組みが見えてきます。「検査に通す」だけなら、点検整備を最小限に絞れる。そこを削るから安いのです。

格安車検はなぜ安いのか?

法定費用(自賠責保険料・重量税・印紙代)はどの業者で受けても同額です。格安車検が削っているのは、法定費用ではなく「点検整備の中身」と「1台あたりにかける時間」です。

車検費用は「法定費用」「基本料金(作業工賃)」「部品代」の3つで構成されます。このうち法定費用は法律で決まった金額で、どの業者も値引きできません。業者間で差がつくのは基本料金と部品代だけです。

格安車検やスピード車検は、ここを次のように割り切ることで価格と速さを実現しています。

  • 点検は検査に通るために必要な範囲に絞り、それ以外の確認は最小限にする
  • 今すぐ保安基準に触れない部品は、劣化していても交換を先送りする
  • 1台あたりの作業時間を短縮し、回転数を上げる

ここで、よくある誤解をひとつ解いておきます。「安い店なら部品も安く買えるのでは」と思われがちですが、部品そのものの価格は変わりません。 同じ部品ならディーラーでも整備工場でも同じ価格です。差がつくのは工賃と、純正以外の選択肢を提示できるかどうかであって、部品代を大きく削れる業者があるわけではありません。

また、誤解のないように書くと、格安車検は手抜きでも違法でもありません。保安基準は法律で決まっており、格安車検でも検査の合格基準は同じです。状態のよい比較的新しい車で、費用を最優先したい人にとっては合理的な選択肢です。

問題は、この仕組みが「車検に通った=車は大丈夫」という誤解と組み合わさったときです。交換を先送りした部品は消えてなくなりません。次の車検で一気に交換が必要になり総額がかさむ、あるいは車検と車検の間に故障として表面化する。そのリスクごと引き受けるのが格安車検だという点は、理解したうえで選んでください。

格安車検とKURUMAZAの車検、具体的に何が違う?

違いは「点検の深さ」「部品交換への向き合い方」「最終確認の方法」の3つに集約されます。

格安車検とKURUMAZAの違い

項目格安車検KURUMAZA
ゴール検査に通す次の2年を見据えて整備する
点検必要最小限56項目の点検と整備を基本料金に含む
部品交換先送りされやすい必要箇所を作業前に説明し、了承後に交換
料金体系安いが追加条件は業者による作業工賃は定額制。追加は部品代のみ
最終確認検査ラインの測定測定に加え、スタッフが運転する自走チェック
対応車種輸入車・過走行車は対象外の場合あり軽自動車から輸入車まで同じ工場で対応

KURUMAZAの車検の中身を補足します。

点検:基本料金に56項目の点検と整備を含みます。ブーツ類の破れ、オイル漏れ、ブレーキの残量など、普段乗っているだけでは気づきにくい箇所まで確認します。2級自動車整備士と自動車検査員の資格を持つスタッフが担当します。

部品交換:お客様の了承なしに整備や部品交換を実施することはありません。交換が必要な箇所が見つかった場合は再度お見積りを作成し、立会いのもとで説明してから作業します。逆に、まだ使える部品を予防的に全部替えるようなこともしません。

最終確認:整備後は、スタッフが実際に車を運転して問題がないかを確認する自走チェックを行っています。検査ラインの測定値だけに頼らない最終確認です。

輸入車対応:輸入車ディーラー出身のメカニックが在籍し、ベンツ、BMW、アウディ、MINIなどの整備実績があります。格安チェーンでは断られやすい輸入車も、軽自動車と同じ工場で受け付けます。

2025年度(2025年4月〜2026年3月)は、車検376台・板金153台を含む総出庫1,977台を担当しました。

料金はどれくらい違う?

KURUMAZAの車検基本料金は、軽自動車・小型車が27,830円、普通車(3ナンバー)が31,130円、輸入車が36,080円です(いずれも税込・法定費用は別途)。

車両区分基本料金(税込)
軽自動車27,830円
小型車(5ナンバー)27,830円
普通車(3ナンバー)31,130円
輸入車36,080円

この基本料金に、56項目の点検と整備が含まれます。法定費用はどの業者でも同額のため、総額の差は基本料金と部品代の差だけです。

たとえば軽自動車で部品交換がない場合、法定費用(自賠責17,540円+重量税6,600円+印紙代2,500円)を足した総額はおよそ54,000円です。格安車検との差額をどう見るかは、次の章の「どんな車・どんな人か」で判断してください。

お見積りは無料です。ご予約制ですので、お電話またはLINEでご予約のうえお越しください。他社のお見積りをお持ちいただいての比較も歓迎しています。

安さで選んで後悔しやすいのはどんな車・どんな人?

車齢13年超・走行距離が多い車・輸入車に乗っている人、そして車を毎日使う人です。

  • 車齢13年を超えている — 自動車重量税は13年・18年経過で段階的に上がり、部品の劣化も進みます。点検で状態を把握しておかないと、故障時の出費が大きくなりがちです
  • 走行距離が多い — ブーツ類・ブレーキ・足回りなど、消耗部品の交換時期が重なってきます。先送りのツケが次回車検に集中しやすい層です
  • 輸入車に乗っている — そもそも格安チェーンでは受け付けてもらえないことがあります。部品の取り寄せに1週間程度かかることもあるため、点検で早めに把握しておくことが日数短縮につながります
  • 仕事や送迎で車を毎日使う — 車検と車検の間の故障が生活に直結します。「通す」だけでなく状態を整えておく価値が大きい使い方です

逆に、新しめの車で走行距離も少なく、とにかく費用と時間を優先したい場合は、格安車検も合理的な選択です。自分の車と使い方に合わせて判断してください。

認証工場と指定工場の違いも知っておく

整備工場には「認証工場」と「指定工場」の2つの区分があります。違いは検査を行う場所であって、車検の合格基準はどちらも同じです。

エンジンやブレーキなどを分解して整備するには、地方運輸局長の「認証」が必要です。この認証を受けた工場が認証工場で、検査は検査場へ車両を持ち込んで受けます。認証工場のうち、検査設備や自動車検査員の在籍など一定の基準を満たして「指定」を受けた工場が指定工場(通称・民間車検場)で、検査まで自社で完結できます。

ただし、保安基準は法律で定められているため、どちらの工場で受けても合否の基準は変わりません。また、工場の区分は整備の腕を保証する指標でもありません。点検を形式的に済ませる指定工場もあれば、地域で長年信頼を集める認証工場もあります。区分よりも、点検の中身と説明の丁寧さで選ぶことをおすすめします。

KURUMAZAは地方運輸局長の認証を受けた認証工場(認証番号4-2585/2022年取得)です。点検・整備を自社工場で行い、検査場への持ち込みを含めた車検の手続き一式を代行します。お客様が検査場へ出向く必要はありません。

よくある質問

格安車検でも車検には通るのですか?

通ります。保安基準は法律で決まっており、どの業者で受けても合格基準は同じです。違うのは、検査に通すことに特化するか、その先の2年を見据えて点検整備まで行うかという中身の部分です。

KURUMAZAの車検は格安車検よりどのくらい高いのですか?

KURUMAZAの基本料金は軽自動車・小型車27,830円、普通車31,130円、輸入車36,080円(いずれも税込)です。56項目の点検と整備が含まれます。法定費用はどの業者でも同額のため、総額の差は基本料金と部品代の差だけです。お見積りは無料です。ご予約のうえお越しいただければ、お待たせせずにご案内できます。他社のお見積りとの比較も歓迎しています。

前回、格安車検で済ませました。今回どうすべきですか?

まず無料見積りにお持ちください。前回の点検範囲が狭かった場合、交換時期を迎えた部品が複数見つかることがあります。その場合も、緊急度を分けて「今回交換すべきもの」「次回まで様子を見られるもの」に整理してご説明します。一度に全部交換する必要はありません。

輸入車でも受けてもらえますか?

対応しています。ベンツ、BMW、アウディ、MINIなどの整備実績があります。ドイツ車のほか、英・仏・伊の欧州車、アメリカ車、商用車も受け付けています。なお、EV(電気自動車)は現在お受けしておりません。

日数はどのくらいかかりますか?

最短2日、標準で3日いただいています。輸入車で部品の取り寄せが発生する場合は1週間程度かかることがあります。お預かり中は無料の代車をご用意します。

車検と一緒に頼まなくても、点検だけお願いできますか?

承っています。法定点検・12か月点検のメニューをご用意しています。車検の合格は次の車検までの安全を保証するものではないため、車検と車検の間の点検もご活用ください。

熊本の車検はKURUMAZAへ

KURUMAZAは熊本市北区飛田にある、地方運輸局長の認証を受けた自社整備工場です(認証番号4-2585)。「Mobilityの”わくわく”を届ける」をコンセプトに、軽自動車から輸入車まで車種を問わず車検・整備を承っています。

  • 車検・法定点検・12か月点検
  • 自動車整備・部品持ち込み取付
  • 傷・凹み修理(板金塗装)
  • カーコーティング
  • 車買取・中古車販売
  • レンタカー・自動車保険

主な商圏は熊本市・合志市で、県内全域からご来店いただいています。お見積りは無料です。車検・お見積りとも、ご予約のうえお越しください。ご予約はお電話またはLINEで承っています。

KURUMAZA(ヨネザワモビリティ株式会社)

  • 所在地:〒861-5514 熊本県熊本市北区飛田4-10-15
  • 電話:096-342-1088
  • 営業時間:10:00〜18:00
  • 公式サイト:https://yonezawamobility.jp/kurumaza/

▶関連記事:『熊本で車検を受けるなら|費用の内訳・期間・工場の選び方を熊本市北区の整備工場が解説


参考・出典

  • 国土交通省「点検整備の必要性・重要性」 https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha/tenkenseibi/tenken/t1/t1-1/
  • 国土交通省「点検整備の種類」 https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha/tenkenseibi/tenken/t1/t1-2/
  • 国土交通省「自動車整備工場には認証工場と指定工場があります。その違いは?」 https://www.mlit.go.jp/jidosha/ninshoutoshiteinochigai.html

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